2019年4月5日   KAMAKURA BLOG

Introduction-SHICHIRIGAHAMA

七里ヶ浜は特殊な場所なのだろう。背後には三浦丘陵の海食崖が海のそばまで迫り、砂浜の海岸との狭い平地には国道134号線と江ノ電が海岸線を沿うように走っている。
海に向かって左を見れば、稲村ケ崎から遠く三浦半島が望め、右を見れば江ノ島と、その奥に富士山と伊豆半島が望める。

七里ヶ浜のもっとも特徴的なのは海岸線における景観だろう。

七里ヶ浜の海は、由比ヶ浜のように、いわゆる遠浅の海岸ではなく、海底は複雑な地形をしているために海水浴や港などの港湾施設には適していない。だから海には視界をさえぎる施設がなにひとつない。

そのうえ、その海底地形のおかげで、稲村ケ崎から小動の間の約2.7kmは、日本でも有数のサーフポイントが点在しているというわけだ。

かつては温暖な海洋性気候を求めて、東京などの富裕層の別荘や会社の保養地、そして療養所や牧場などが点在していたのどかな海辺の村は、1960年代になると丘陵地帯の宅地開発が進み戸建て住宅が増え、またいたるところでブレークする波を求めてサーファーたちが集まりはじめた。

こうして、商業施設やホテルが建ち、そして七里ヶ浜正面の海沿いに広い駐車場が整備されるにともない、ビーチサイド・タウン・七里ヶ浜は注目の集まるおしゃれなリゾートとなった。

今では土日・祝日ともなると134号線は渋滞するが、日本渚百選のひとつに選ばれるほどの風光明媚な景観と家々の間を縫ってのんびりと走る江ノ電、そしてサーフボードを持って歩く老若男女のサーファーたちの姿やサーフィンに興じる姿に目を奪われ、車上の人たちのひとときの安らぎを与えている。

こんな七里ヶ浜の景観は、世界中を探してもきっと見つからないだろう。

近ごろ鎌倉の七里ヶ浜へ移り住むひと、住みたいひとが急増している。その人たちは、こぞって、生活の目的意識がはっきりしている。

ウイークデーは都内で仕事をこなし、どんなに遅くなっても、週末は自分の家族や友人とのコミュニケーションを楽しみに、ここに戻ってくるニューピープル。ネット社会の充実にともない、自宅での勤務可能な職種の人たちも増えているのも、こういったムーブメントを加速させているのかもしれない。

週末、天気が良ければ、134号線をジョギングしたり、愛犬との砂浜散歩で気分をリフレッシュし、最近子どもが夢中になっている、サッカーや野球のヘルプも率先して引き受ける。

”もちろん、自分の趣味への情熱は欠かさない”

念入りに集めた情報を吟味し、ゲットしたニューロードレーサを持ち出し、東は三浦岬、西は丹沢方面まで、サイクリングに出かける。最近ハマっているルアーで、大物を求め、仲間同士でその仕掛を楽しんだり、と、自身の趣味を完全にマスターしている。メローな波のたつ目の前のサーフポイントで、友人らとサーフィン、そして、楽しんだ後のビーチクリーンも、ローカルとして欠かさないボランティア活動なのだ。

夕方からは、気の合う家族や仲間同士が集まり、手作り料理を持ち合い、たわいのない会話で盛り上がり、時が経つのを忘れてしまう。

かつて日本の彼処にあった、昔ながらの地域付き合いも、ここではモダンなエッセンスを取り入れながら、『Community Life(コミュニティーライフ)』をエンジョイしている。

北は鎌倉山を背にし、南は相模湾を一望する海が広がり、冬でも太陽があれば、体感温度は暖かい。1年を通じて、比較的温暖な気候、そしてほどよく残る自然が、心地よいバイブスを引き出し、人を引きつけ、独自のライフスタイルを形成しているのだ。

ここに住むひとだけでなく、そんな心地よいバイブスを感じたくて、訪れるひとは後をたたない。都内から毎週末のように来ては、それを感じリフレッシュし、また新しい自分になって戻っていく。

仕事も趣味にもありったけの情熱を注ぎ、自然や環境を共存しながら、大切な家族やコミュニティーと寄り添う、そんなひとたちのライフスタイルにマッチするのが『TAYLOR STITCH』が作り出す洋服たちだ。

日本のカリフォルニアともいわれるこのエリアに、海外第一号店をOPENさせた。『TAYLOR STITCH』も同じように、ひとや自然を大切にし、コミュニティーをリスペクトする。

まるで古くからそこにお店があったかのように溶け込み、七里ガ浜に訪れる全てのひとの心に、心地よく入り込んでいく。