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vol.11

MITSURU TAKESHITA

アウトドア×ファッションという新機軸を求めて。

テイラー スティッチのスピリットは、どこまでも“本物”を追求すること。そのために“こだわり”と“情熱”はいとわない。
さまざまなフィールドには、同じ志を持って活躍する男達がいる。彼らを突き動かす原動力は? そして、何を求めているのか?
ここでは気になる一人をピックアップして、その思いを2回に分けて語ってもらう。きっと、そこにはテイラー スティッチとつながる何かがあるはずだ。
今回は、雑誌『GO OUT(ゴーアウト)』の編集長として活躍する竹下充さん。

アウトドアファッションブームを作ったわけではない、大きくしただけ

肩肘張らないでキャンプを楽しむのが、竹下さん流キャンプスタイル  着用アイテムはコチラ

——『GO OUT』とは、どんなメディアか教えていただけますか?

アウトドアファッションをテーマした雑誌です。アウトドアの服だったりモノだったりを使って、オシャレに楽しく過ごしませんか? ということを提案しています。決してアウトドアの専門誌ではなく、ファッション誌として自分達は作っているつもりです。

 

——創刊して11年ほど経ちますが、当時はアウトドアファッションに特化した雑誌はなかったと思います。雑誌を作ろうと思ったきっかけは?

ずっとストリートファッションが好きだったんです。ですから、着ている服もロゴが大きく入っているようなものばかり。ですが、20代後半になるとストリートの服に飽きてきて。アラサーになると着る服がない(笑)。「自分が着たい服って何だろうな」と考えていた時に、当時アメリカのアウトドアブランドのワンポイントのロゴがあるような服が、「何か恰好いい。イケてるな」と思っていて。「そういえば、アウトドアの服が沢山載っている本ってないよな…」とぼんやり考えていたんです。

——なるほど。

丁度、そのころに「朝霧JAM」という音楽フェスに誘われて参加したんです。初めは乗り気じゃなかったんです。というのも、野外フェスというとレイブパーティのイメージが強くて、トランスミュージックはあまり好きではないので。だけど、実際に行ってみたら見方が大逆転しました。自然の中で、すごくオシャレに楽しんでいる人達が山盛りいて。で、「この人達が今一番イケている。彼らをスナップして本にしたら、皆読みたいんじゃないか?」と直感しました。他のフェスやいろんな所にリサーチがてら取材に行くと、やっぱりいろんなオシャレした人がいて、テントを面白く張っていたり…。昔の「山=ダサい・山おじさん」みたいなのとは、もうかけ離れた人達で、「あぁ、こんな楽しみ方があるんだ」と驚きました。

アウトドア好きは道具にもこだわる。「うんちくを語ることが好きな人が多いですね」

——今までになかったジャンルの雑誌ですので、周りの理解を得るのも大変だったのでは?

会社の企画会議で、お偉いさんがズラッと並んでいる前で「このような雑誌を作りたい」とプレゼンをしたのですが、あまり理解してもらえなかったですね。 アウトドアブランドのジャケットとか高価じゃないですか。おじさんからしたら、「5万円もする服を着て、汚れる場所に行く奴がいるの? 意味がわからない」みたいな。まあ、当時アウトドアファッションが流行っていたわけではないですから、無理もないですが。ですが、一冊出してみたら、そこそこ売れたので、「また出してみれば」という声がかかって。

コーヒー好きの竹下さんは、お気に入りの豆をキャンプにも持参。グラインドして楽しむ

——それが今は100号を超えていますよね。アウトドアファッションというムーブメントを作ったと言ってもいいのでは?

そう言っていただけるのはのはすごくありがたいですけど、「俺達がブームを起こしたぜ!」というのは全然ない。もう既に存在していて、僕達がそれを拾ってきて、ただ載せただけ。「報道しているだけ」というイメージですね。ブームを大きくしたというのはあるかもしれないですけど、作ったわけではありません。

 
  

もともとはスケーターでストリートファッションが好きだった竹下さん。「今もタフで着心地がいい服が好きですね」  着用アイテムはコチラ

アウトドアの楽しさは自然の中に身を投じること。「ただ食事をしてお酒を飲んでいるだけでも、不思議と楽しい。自然の力ですかね」

——ありがとうございました。後編でもアウトドアファッションについて、いろいろとお聞かせ下さい。

アウトドアファッションブームの火付け役となった『GO OUT』の創刊編集長である竹下さん。「自分達は、ただ報道しているだけ」と、どこまでも謙虚だ

PROFILE

MITSURU TAKESHITA

竹下充
『GO OUT』編集長

1979年生まれ。広島県出身。2007年、『GO OUT(ゴーアウト)』を創刊、以来編集長として活躍。読者参加型のイベント「GO OUT CAMP」も主催し、1万人以上のアウトドア好きを集めるビッグイベントに育て上げた。

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