pickup

vol.12

MITSURU TAKESHITA

アウトドア×ファッションという新機軸を求めて。

テイラー スティッチのスピリットは、どこまでも“本物”を追求すること。そのために“こだわり”と“情熱”はいとわない。
さまざまなフィールドには、同じ志を持って活躍する男達がいる。彼らを突き動かす原動力は? そして、何を求めているのか?
ここでは気になる一人をピックアップして、その思いを2回に分けて語ってもらう。きっと、そこにはテイラー スティッチとつながる何かがあるはずだ。
今回は、雑誌『GO OUT(ゴーアウト)』の編集長として活躍する竹下充さん。

「あぁ、楽しかった」。自然には人を笑顔にする力がある

お気に入りの「トラッキージャケット」を着て。「テイラー スティッチはタフなのでアウトドアシーンにもぴったりです」  着用アイテムはコチラ

——ここまでアウトドアファッションが根付いた理由は何だと思いますか?

いろんな文脈はあると思うんですけど、今から思うと、東日本大震災震の影響は大きかったですね。皆が自然の大切さについて考え直すきっかけになりました。キャンプ場とか自然の中にいると、みんな笑顔になる。別に何しているわけじゃないんですけど、外で食事してお酒を飲んでいるだけですが、何か「あぁ、楽しい」と言っている。都会で遊ぶと、怒っている顔の人がいっぱいるじゃないですか。やはり、自然の力なんですかね。

 

——なるほど。

それとメーカーさんが物凄くオシャレな服を作るようになった。実は『GO OUT』は、創刊当時、取材を断られていたアウトドアメーカーもあります。「うちらはアウトドアなので、チャラチャラしたファッション誌には載せたくない」みたいな。「山をなめるな!」と言われたことさえあります。当時は僕も何もアウトドアのことをわかっていなかった部分もあるのですが、今ではいい関係を築いています。「お客さんが求めているものってそこだったんだね」とメーカーもわかって考え方が変わってきた。僕も「本当にありがとうございます」という感じです。メーカーがオシャレな服を作ってくれなかったら、絶対『GO OUT』なんて本が売れる世界にはなっていないですから。僕達はメーカーから服を借りて本に載せるだけで、決して服を作っているわけではないですからね。

「GO OUT CAMP」をスタートしたきっかけは参加者のスナップ写真を撮影するため。「こちらから行かないで済みますから」と冗談ながらに笑う

「GO OUT CAMP」には、夏には1万5千人、真冬でも1千人以上の参加者が集まる

——『GO OUT』が主催する読者参加型のキャンプには、シーズンの夏には1万5千人も集まるそうですよね。

あれも最初はふざけた話で(笑)。オシャレなテントサイトを撮って回る、テントサイトスナップという企画があるんですが、「行くんじゃなくて来てもらった方が早くない?」と。「オシャレなテント自慢の奴、集まれ!」みたいにすると、1ヶ所で全部取材ができるので。もちろん、リアルに読者の方と一緒に遊べたら面白いよね、というのもありますが。誌面で紹介したモノを着てくれているのを目にすると、編集者としてうれしいですが、実際にイベントに参加してくれて、「楽しかった!」と言って帰ってくれると、雑誌を作っていてよかったなと、やり甲斐を感じますね。

 
  

「GO OUT CAMP」の参加者から、帰り際に「楽しかったね」という声が漏れることも。「やり甲斐を感じる瞬間です」と竹下さん

——今のアウトドアファッションのトレンドは?

一時期流行ったフェスファッション、スパッツに短パンのようなスタイルは、今は少なくなりましたね。物凄く細分化されてきています。ハイスペック好きはエベレストに登れるような服を着る人もいるし、片やヘビーデューティーやミリタリー、ツイードジャケットを着るようなシックな人もいる。後、ファッションのトレンドなのかもしれませんが、70年代とか80年代のスタイルも人気ですね。多くのアウトドアメーカーが、70年代ぐらいの復刻っぽいアイテムを作ったりしています。あの時代のものが「イケてる」みたいな感じはあるかもしれないですね。

創刊当時はアウトドアメーカーとぶつかったこともあるが、今では感謝仕切りだと言う。両輪でアウトドアファッションを築いた

——これから、どうなるんでしょうか?

今後はハイスペックとオーセンティックと二極化していくような気がします。「NASAと共同開発しました」みたいな、寒い時は暖かく感じて、暖かい時は涼しく感じるファブリックとか、圧倒的に着心地がいいめちゃくちゃ楽なもの。そして、100年不変というようなクラシックでずっと変わらないよさがあるもの。100年は言いすぎかもしれないですけど、10年20年、変わらず作り続けていたりとかするもの。今はトレンドも細分化されて流行もフラフラして何が正解なのかかわからない。だから、確かなもの、価値が変わらない本物感を求めている人が増えると思います。

——本物の服作り。それはテイラー スティッチが目指しているところと同じです。

テイラー スティッチは、ほどよい感じがいいですよね。かしこまってもいないし、でもルーズすぎない。どこへでも着て行けそうな感じがします。着ていると、いい人そうに見えますね(笑)。

オフタイムは、家族とともに過ごすことが何よりの楽しみ  着用アイテムはコチラ

  

——それは面白い感想ですね(笑)。おっしゃるように、テイラー スティッチはアウトドアやビジネスシーンでも着られる、シーンレスなスタイルが特徴です。

そうですね。アウトドアシーンでも、もちろんアリだと思いますよ。とても服の作りがタフですし。アウトドア好きは、うんちくが好きな人が多いので、着ている理由がほしい人にすごく応えてくれる。そういう満足度も高い感じがします。後、ネーミングもいいですよね。「ヨセミテ」と聞くと、それだけでほしくなってしまう。今も着ていますが、このトラッキージャケットがお気に入りですね。サイズ感もよく暖かくて可愛い感がある。

——最後にテイラー スティッチに望むことを教えていただけますか?

縫製もすごくちゃんとしていて、しっかり服を作っているじゃないですか。だから、破れた襟をもう1回付け替えてくれたり、染め直してくれたらいいですよね。白いシャツが黄ばんできたら、「では、藍染めしますよ」とか。そうしたら、ずっと着続けられる。例えば、テイラー スティッチのデニムはリジットじゃないですか。僕はヴィンテージとか興味がなくて、今までリジットのデニムとかちゃんと履いたことがなかったんです。だけど、「履いてみようかな。縦落ちさせて育ててみようかな」と、生まれて初めて思いました。リペアして、いつか息子に「お前、いいだろ、履けよ」ってあげたいな、と。「親父、これいい色してんじゃん」って言われたい(笑)。服がもう一度生まれ変わるって、すごくいい。だけど、それもベースがよくないとできないですからね。

「テイラー スティッチは、ずっと長く着られる服作りをしてほしいですよね。リペアやリメイクを始めたら、もっとファンが増えると思います」
※会場の許可を得て撮影しています。通常、ふもとっぱらでの直火によるたき火は禁止されています。

PROFILE

MITSURU TAKESHITA

竹下充
『GO OUT』編集長

1979年生まれ。広島県出身。2007年、『GO OUT』を創刊、以来編集長として活躍。読者参加型のイベント「GO OUT CAMP」も主催し、1万人以上のアウトドア好きを集めるビッグイベントに育てる。

goout.jp
Archives | アーカイブ