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さらなる可能性を求めて。日本チャンピオンの新たな挑戦

テイラー・スティッチのスピリットは、どこまでも“本物”を追求すること。そのために“こだわり”と“情熱”は決していとわない。
さまざまなフィールドには、同じ志を持って活躍する男たちがいる。彼らを突き動かす原動力は? そして、何を求めているのか?
ここでは気になるひとりをピックアップして、その思いを2回に分けて語ってもらう。きっと、そこにはテイラー・スティッチとつながる何かがあるはずだ。
第1回目は、バイクトライアルの日本チャンピオン、西窪友海さん。その後編のインタビューをお送りする。

トライアルは自分との戦い。いかに己に打ち勝つか。

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一見派手な競技のトライアルだが、一つの技を成功するためには、日々、何百回にも及ぶ地道な練習が必要

——トライアルをしていて、一番うれしかったことは?

もちろん全日本チャンピオンになったことはうれしかったんですけど、正直一番かと言われると一番ではないんです。どちらかと言うと、できなかった技ができたときの方がうれしいですね。今までできなかったことができたときは、自転車をやっていてよかったと、シンプルに思います。この達成感は多分自転車やっていないと味わえないですね。僕は人に勝つより自分に勝つ方がうれしいんです。2週間前くらい前に、バックフリップという自転車でジャンプして宙返りする新しい技ができた瞬間が、過去最高にうれしかったですね。今も練習していてできていない技もたくさんあるんですが、1日中ひたすら何百回もやり続ける。「俺はこれでいいのか、このまま家に帰って、それでいいのか」と思うけども、疲れ果てて帰ることもあるんです。そのときは自分に負けたというか、食事をしても全然おいしくないしひたすら悔しいですね。

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建築家とトライアルライダー、どちらの道を選ぶか悩んだ西窪さん。自分に嘘はつけず、自転車を選んだ

——映像を作ったりと、クリエイティブな活動をしていますね。

モノづくりがめちゃめちゃ好きで、昔は暇があれば、家の棚をつくったりとか、秘密基地を作ったりとしていました。実は建築家になりたかったんですよ。クリエイティブなことがすごく好きででしたから。大学も建築を専攻していて、大学院への進学が決まっていた。ですが、卒業前に本当にやりたいことは何だと悩んで……。でも、最終的に自転車を選びました。両親には申し訳ないとは思っていますが、薄々そうなると感じていたようです。今では、一番の応援者で感謝しています。今はバイクトライアルのほうで試合も出ていますが、ストリートトライアルはレースがないんです。なので、レースに出つつ、YouTubeやショー、メディアでストリートトライアルの魅力を発信しています。

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「シームレスに着られるのがいい」と、テイラー・スティッチがお気に入りの西窪さん。カーキ色の「メカニック」と「デニム」の組み合わせがフェイバリット

——服が好きとのことですが、どんなスタイルがお気に入りですか?

本当に服によって行動が制限されるのが嫌で、例えば、極端ですがスーツを着ていると自転車乗れないし、白い服を着ていると汚してしまう。アクティブな人間なので、なるべくその服だけで何でもできるスタイルがいいですね。かつ汚れても、それが汚れではなくて味になるような服が好きです。テイラー・スティッチは、縫製も生地もしっかりしていてとても丈夫です。傷ついたり汚れたりしても、それが深味や味というか年輪になってくれる。このデニムも、同じように丈夫なので長く履くことができます。だんだんと、自分の体に馴染んでくるので、もっと履き込んで自分のモノにしたいと思わせてくれる。このシャツも今一番のお気に入りですね。汚れが目立ちにくい色で、街と自然、境目なく着れますね。気合を入れないと着られない服は苦手なんです。テイラー・スティッチは上質だけど気軽に着られる、そこがいいですね。

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時間があれば横須賀や横浜のパークに足を運ぶ。東京にはない自由でラフな空気が肌に合う

——今後の目標は?

ストリートトライアルにフォーカスして言うと、おもしろいビデオをつくることですね。おもしろいといっても、“お笑い”ではなくエンターテインメント。自転車がを知らない人が観ても、「自転車って楽しそうとか、おもしろそう」と思ってもらえる映像をつくるのが目標です。この技を成功させたいとか、もちろんありますけど、そこは目標ではなく、その技をしてみんなを楽しませたり「すごい!」と言わせたいんです。

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西窪さんの人柄に惹かれて、バイク仲間が自然と集まってくる。「みんなかけがえのない存在です」

——最後に人生のモットーを教えて下さい。

僕の座右の銘は、「類は友を呼ぶ」です。いい意味でも悪い意味でも使われますが、僕はすごくいい言葉だなと思っています。楽しい友達がほしいなとか、面白い友達がほしいなと、みんな思うのでは? でも、結局は自分がそういう人間でないと集まってこないんですよ。例えば、素敵なカメラマンと出会いたい、近くにいてほしいなと思ったら、まずは自分が素敵で魅力的なライダーにならないといけません。ですから、「類は友を呼ぶ」という言葉を常に意識しています。

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「ストリートトライアルはまだまだ未開拓な競技。自分で切り拓いていくことができるのが最高です」

PROFILE

TOMOMI NISHIKUBO

西窪友海
トライアルライダー

1992年生まれ。2013年、バイクトライアル日本代表として世界大会に参戦。2016年、国内最高峰であるエリート26クラスにおいて優勝を果たす。2017年も連続でチャンピオンに。日本人離れの長身を生かしたトップクラスのジャンプ力が武器。現在はレースだけではなく、ショーやYouTubeで活動の幅を広げている。

http://www.tomotrial.com/
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