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vol.5

KENTA ISHIKAWA

既存の枠を超えて……。未知なる世界へ挑戦する新感覚サーファー

テイラー スティッチのスピリットは、どこまでも“本物”を追求すること。そのために“こだわり”と“情熱”は決していとわない。
さまざまなフィールドには、同じ志を持って活躍する男たちがいる。彼らを突き動かす原動力は? そして、何を求めているのか?
ここでは気になるひとりをピックアップして、その思いを2回に分けて語ってもらう。きっと、そこにはテイラー スティッチとつながる何かがあるはずだ。
3人目は、企業アスリートとして世界で戦うサーファー、石川拳大さん。

サーファーの新しい“生き方”をつくりたい

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お気に入りのシャツ「ジャック」を着て、自宅でPC作業をする石川さん。「タックインすれば職場でもOKです」  着用アイテムはコチラ

——石川さんは、現在、2020年に開催される東京オリンピックの強化指定選手、企業アスリートとしてマルチに活躍されていますが、そもそもサーフィンを始めたきっかけは?

もともと父親がサーフィンが好きで、よく海へ通っていました。母親もボディボーダーなので、自分も海へ行きたい。だけど、幼い僕と兄がいるので海へ行けなくて、父は一人だけずるい、と(笑)。だったら、子どもたちもサーファーにしてみんなで海へ行こうと考えたらしいです。ですから、物心ついたときからサーフィンをしていました。小学2年生の時に、横浜から茅ヶ崎の海の側に越して来てからは、毎日のように海に足を運ぶようになりました。大会にも出るようになって、のめりこんでいきました。

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物心ついたころからサーフィンをしている。オリンピックの強化選手にも指定されたが、プロへの道は選ばなかった

——なるほど。では、子どものころは大きくなったらプロサーファーになりたかった?

いや、全然なかったです。サーフィンを仕事にしようと思ったのは、最近ですね。僕は、絵を描くのがすごく好きで、ずっと画家になりたいなと思っていました。小さいころ、サーフィン雑誌に取材してもらうことがあると、周りの子どもたちがみんな、「将来の夢はプロサーファー」と答える中で、僕だけ「画家」(笑)。それと、両親から「プロサーファーにだけはなるな」と言われてきました。プロの現状は厳しい。実際に賞金だけで生計を立てられる選手はほとんどいません。ですから、プロサーファーを職にするなというよりも、ちゃんと現実を見ながら生きていけよ、という教えだったんだと思います。

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普段の足は自転車。大学生のときは、茅ヶ崎から大学のキャンパスまで片道約40kmを通学していた

——それで企業アスリートという新しいサーファーのキャリアモデルに挑戦したのですね。

母校の神奈川大学の授業で、日本オリンピック委員会がトップアスリートと企業を仲介する「アスナビ」を知りました。普段は企業で働き、遠征費などのサポートを受けながら選手活動を続ける「企業アスリート」の育成をするための就職支援制度です。スーツを着て会社に行って、世界ツアーを回るサーファーがいてもいいのではないか?、と思ったんです。で、月に1回、マイクを持ちながら80社近い企業の担当者の前で、今の活動や将来の目的などをプレゼンしました。あまりに緊張してしまい事前に準備していたのに頭は真っ白になって、ほとんどアドリブでした(笑)。で、自分の活動を理解してもらたIT大手の日本情報通信株式会社(NI+C)に入社いたしました。

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「ジャックはデザインがシンプルなので、海でも会社にもシームレスで着られるところがいいですね」  着用アイテムはコチラ

——企業アスリートとして、仕事とサーフィンを両立させるという現在の暮らしはどうですか?

やりがいしかないですね。会社員としてオフィスワークしながら海に行けるという環境はすごくバランスがいいですよね。海外にももっと挑戦できる立場になって、冒険心が高まるような経験ばかりさせていただいています。今までにないスタイルだと思うので、これからのサーファーの新しいキャリアモデルになれれば。

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「最寄りのビーチまでは徒歩数分だが、サクッと自転車で波チェックに行くことも。裸足が石川さんスタイル

——石川さんは、アスリートとしてだけでなく、映画を作ったり、クリエイティブな活動もされていますね?

はい、きっかけは大学の授業です。もともと映像を撮るのがすごく好きで、大学1年生くらいからずっとサーフィンの映像を撮っていたんです。僕が通っていた神奈川大学の経営学部では、ものづくりができる授業があるんです。それで木製のサーフボードを作ってみないかと先生に言われて、せっかくだから長編映画を撮りろうと考えたんです。アライアという木製のサーフボードに興味があったのですが、乗ったこともないし、当然作ったこともない。それだったら、オーストラリアやカリフォルニアのプロフェッショナルのシェイパー(サーフボード職人)に教えてもらって、それを映像にしてみようと考えたんです。そのころから今、話題になっている海のプラごみの問題も気になって、自分的にも何か改善できないかなと思ったときに、映像で発信してシェアしたらと思いました。それでクラウドファンディングで賛同者に呼びかけて制作資金を集めて、『OCEAN TREE』という作品を作ったんです。

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ホームブレイクの茅ヶ崎、チサンポイントで。今一番のお気に入りの半袖シャツは、Bandit in Red Mini Floral

——クラウドファンディングでのものづくりは、テイラー ステッチと相通じますね。後編では、東京オリンピックやこれからのプロジェクトについて教えてください。

PROFILE

KENTA ISHIKAWA

石川拳大
サーファー(企業アスリート)

1994年生まれ、茅ヶ崎市在住。4歳からサーフィンを始める。中学生で世界大会に参戦。高校時代はオーストラリア、ゴールドコーストに留学。帰国後は神奈川大学に進学。サーフィンサークルを立ち上げ、全日本大会で2年連続優勝を飾る。2017年に2020年東京五輪の日本代表強化指定選手に選出される。現在は日本情報通信の企業アスリートとして、会社勤めをしながら海外を転戦している。

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