DO IT YOURSELF

「Do It Yourself」――DIY。リーマンショック以降、消費に対する考え方の変化から一層注目されるようになったサードウェーブコーヒーやファーマーズマーケット、そしてリノベーション。その波に乗って日本でも多くの世代でトレンドとなった"モノづくりムーヴメント"だ。
しかし、アメリカでは昔から身近にある文化で、市場規模は日本とは段違い。どうやら、ドラマに映る「ガレージで工具を片手に発明」なんてシーンも、あながち間違いとも言えないらしい。

かくいうテイラー スティッチも、プロダクトに表れているようにモノづくりが大好き。例えばメンズラインのデザイナーを務めるNICK KEMP(ニック・ケンプ)の自宅は、スタジオも兼ねていて服作りの試行錯誤には最高の環境。クリエィティブ・スペースから生まれた服の数は計り知れない。

今回はモノづくりに情熱をささげるテイラー スティッチが商品撮影をする際におなじみのDIYシーンをご紹介。多少不器用でもそれが味になる。そんなDIYシーンをお楽しみください。

「モノづくりで使う道具を見ると、なぜかワクワクする。昔、祖父が見せてくれた工具箱が宝箱のように見えた。あの時もらった道具を、今も大事に使っているよ。」

焼き入れ

木材を使用する際に、木が腐らないようにしたり虫が寄らないようにするには塗装をするのか基本的な方法。しかし、一風変わった、しかし一度は目にしたことがあるであろう方法がある。"焼き入れ"だ。
例えば、日本では美しい黒銀の光沢が目を引く"焼き杉"が有名だ。古い日本家屋には多く使われていたそうで、現代では真っ黒から木の色がまだ残る優しい色合いまで、様々な表情を見せる建材として使われている。家のような大きなものから、ウッドデッキ、テーブルなど様々なものにも使われており、なんとこの方法で絵を描く画家もいるという。
一般的には"焼き入れ"を施すことによって木の表面に炭化層ができ、防虫、防菌、防腐、耐久性・耐火性の向上などの効果を期待できるというこの方法だが、木材に様々自然な表情を色づかせる、塗装にはない魅力にあふれている。
この日撮影に使った焼き板は、ひっそりとした小屋を立てるのに使われるそうだ。

ワックス・コーティング

防水性、防風性を高めるこの特別な加工。テイラー スティッチが愛するパートナー"ハリー・スティンブンソン"の生み出す生地も、熟練の技術でワックス・コーティングされている。これは軍やサバイバル用のテントなどにも施される加工で、ものによっては滝のような豪雨をもはじくタフさを見せる。
そんなワックスコーティングを、自分で行うことも可能。いろいろな方法はあるが、ここではテイラー スティッチの定番アイテム”チョアパンツ”に、大胆に加工を施した。

1.やわらかいブラシで服の表面のほこりを払う
2.ドライヤーを使ってワックスを温めながら、円を描くような動きで塗る。
※縫い目(シーム)から塗り始め、次に全体に広げるように塗り広げていくのがおすすめ
3.塗り終えたら余分なワックスをふき取り、通気性の良い場所で一晩寝かす

シルクスクリーン

メッシュ状の生地にインクの通るところと通らないところを作り"版"とし、上から刷毛でインクをなでるとインクの通る部分のみに刷り込まれるという技法。紙や布、金属やプラスチック、ガラス、さらになだらかな曲面にも印刷が可能で、ステンシルにも近い技法だ。
自宅ではスペースがない・材料をそろえるのが面倒というときには、DIYレンタルスペースへ。なんと地域によってはシルクスクリーン専門のレンタルワークスペースもある上、わからないことは専門のスタッフにその場で聞くこともできる。
簡単な1色刷り、色を重ねての多色刷り、グラデーション刷りや、ロウや薬品を使った特殊な加工。柄だけでなくインキや刷り方によっても個性豊かなプリントになるシルクスクリーン。クローゼットにしまいっぱなしのアイテムにひと手間かけるのもいいかもしれない。

着用アイテム

※撮影は専門家立会いのもと、安全に十分考慮して行われています。
火やドライヤーを扱う作業には大変危険が伴いますので、十分な知識と技術のない方はくれぐれも真似をしないでください

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