ウイスキー・レザー・モトジャケット
- The Old & The New -

    モトジャケットのインスピレーションを受けたのは、とあるヴィンテージジャケット。それは、美しいウイスキーブラウンカラーのカフェレーサースタイルレザージャケットだ。
    そのジャケットはTAYLOR STITCHのプロダクトデザイナー ニックが持ち込んだもので、1973年に彼の父アルバートが購入したという。
    40年以上着用され続けてきたにもかかわらず、そのジャケットは、未だ野球のグローブのように丈夫で、体にぴったり馴染む素晴らしいジャケットだった。

    ニックが聞いた話によると、彼の父アルバートがあるロングバケーションの途中で、そのジャケットと出会ったという。
    勤め先のコネチカットにある原子力潜水艦の駐留地から離れ、ボストンにいたアルバートは、新しいカワサキZ-1でトレッキングをする準備を整えていた。3人の友人とともに、フロリダを経由してテキサスへと、バイクで旅行をする計画を立てていたのだ。
    しかし、ふと迷い込んだマサチューセッツ州 フレイミングハムの革製品専門店「Walter Dyer Is Leather」で、彼はその旅行のために貯めていたお金をついつい使ってしまった。

    「Walter Dyer Is Leather」のディスプレイにあったのは、そう、ニックがTAYLOR STITCHに持ってきたウイスキーブラウンのレザージャケットだった。彼は長い間ブラウンレザーのカフェスタイルジャケットを探していたのだが、街中で見かけるジャケットは黒ばかり。ブラウンのものは見つけることができなかった。
    たまたま見かけた「Walter Dyer Is Leather」に飾られていたこのジャケットは、美しいカラーだけでなく、男らしく、素晴らしいフィット感。アルバートはつい購入を決めてしまったという。

    ―TAYLOR STITCHのオフィスからほど近い
    「Golden Bear」でジャケットが作られたことが判明―

    アルバートがジャケットを購入してから42年後、ニックがTAYLOR STITCHのオフィスにそのジャケットを持ち込んだ。言うまでもなく、その瞬間にオフィスの皆が衝撃受けた。このジャケットこそが、これまで私たちが求めてやまなかった唯一の理想的なレザージャケットだったのだと確信した。
    それから根気よく調査を続け、ついにジャケットの製造元メーカーを見つけ出すことに成功する。
    なんと、ジャケットを作ったのは1920年代から続く有名なサンフランシスコのアウターメーカー「Golden Bear」だったのだ! しかも、TAYLOR STITCHのオフィスの角を曲がってすぐのところに、事務所があるというではないか。

    私たちが早速ジャケットを持ち込むと、Golden Bearオーナーのシェリーは、すぐそのジャケットに気が付いた。
    「あら、懐かしいジャケットね。これは私たちが、ボストン郊外の小さな紳士服店でつくっていたものよ」
    彼女は誇らしげにそう言ってマニラフォルダーの列をくまなく探し、革見本を引き出した。そしてバックの生産スペースに下がっていくと、ジャケットのオリジナルパターン(型紙)を持って戻ってきた。

    しばらくの間、私たちは時間を忘れて話し込んだ。そのジャケットが、42年の間にどれくらいたくさん着用されていたかに全員が驚かされ、彼女と共にジャケットの隅々まで推察し、摩耗していた部分を強化してより良いジャケットにするにはどうしたらいいかを議論した。

    そうして、完成したモトジャケットは、まさに夢のようなフィット感を実現することができた。
    それだけでなく、なめしたウイスキーブラウンレザーは、今までに見たこともないような美しい色合いに仕上がっている。
    私たちは、あなたの手にモトジャケットが届く日が、待ち遠しくて仕方がない。

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